ガスパチョ 

 

暑い夏がやってきました。年々暑くなっているような気もします。こちらも年々、年老いていくのだから体力が持ちません。そこで今回は、私が普段使わないニンニクを使ったトマトの冷たいスープ“ガスパチョ”を作ります。スペイン南部のアンダルシア地方の料理です。火を使わない野菜スープですから、夏にはもってこいですね。つくり方は2種類。すり鉢を使ったものと、ミキサーを使ったもの。材料は同じです。

 トマトは、湯むきしてストレイナーなどでジュースにする。500cc位を冷蔵庫で冷やしておきます。仕上がりを滑らかにしたいなら、これをこしておきます。私は、このままでOKですが。すり鉢に塩を入れニンニクを入れてすりつぶします。そこに卵黄を入れ、オリーブ油を入れ、パンを小さくちぎり少しずつ入れながら、すりつぶしていきます。このパンが、つなぎの役目です。トマトとオリーブオイルの分離を防ぎます。

 私は、料理研究家辰巳芳子さんのレシピを参照しているのですが、色々なレシピを見ても、卵黄を使っているのは見たことがありません。10年前くらいからこうして作っているので、いまさら、卵黄抜きは考えられません。

 さて、ここで冷やしておいたトマトジュースを、最初は少し入れ、だまにならないようすり伸ばしていきます。少しずつ、少しずつです。完成したら、試食です。レモンやライムの汁を入れたり、ちょっと濃いと思われる方は、氷などを入れてみたらどうでしょう。これをパンと一緒に食べるのが、休みの前の楽しみです。なぜかって?生のニンニクを使っているので、かなり匂います。低臭ニンニクや、マイルドニンニクを使いますが、それでも次の日は、営業のあなた、気をつけなさい。

 ミキサーでの作り方は簡単。全部一緒に“ガー”です。どちらが美味しいかと言われても判りません。少し手間をかけたほうが美味しいかもしれませんね。

 レシピによっては、ジュースを作るときにキューリやたまねぎを入れてつくります。また、変り種としては、スペインにいる同級生の“バルセロナ水曜会”と言うメルマガにスイカのガスパチョが載っていましたが、これは、トマトとスイカを半々でジュースにします。後は同じ。

【トマトの湯むき】トマトの皮にすこし切れ目を入れ、熱湯に10秒ほど入れて、冷水にとります。2007年7月29日掲載