牛テールスープ

 夏バテした身体や、胃に優しく、しかもコラーゲンたっぷり

今年の残暑はきびしい。夏も暑かったが、とてもじゃないけど、老体には堪える。暦のうえの「残暑」なんて言葉をやめて、“夏”と正々堂々と言えばいいのにね。そのうち日本は、熱帯地方になるんじゃなかろうか。少なくとも九州は。

今回は、ビールを飲みすぎて、疲れた胃袋や、夏バテした身体をいやす、牛のしっぽのスープです。しかも、女性にはうれしいコラーゲンたっぷりです。基本のスープですので、出来上がり後は、何かを加えてお楽しみ下さい。

牛テールは、大きなものを選んでください。「グラムいくら」ですので、小さいのを選ぶと、骨の比重が多くて、なんか損をしている気がします。写真のテールは、約450gでした。冷凍の場合は、自然解凍しましょう。まずは、水洗いして水から煮ます。沸騰したら、丁寧にアクを取り除きます。さらに4~5分煮て水にさらします。流水で洗いながら、骨と肉の間の血を、肉をもむように押し出します。

鍋にテールとその他材用を入れ、水を張ります。このほか、玉ねぎや、ニンニクを入れてもいいようです。沸騰するまで強火で、沸騰してからは、中火、弱火にして、3~4時間ことこと煮ます。最初はアクが出ますので、丁寧に取ってください。スープが減ってきたら、適宜水を足していきます。骨から肉がはがれるような状態になれば完成です。途中で、野菜などは取り除きました。

今回は、スープを少量別の鍋にとって、雑炊にしました。

塩と胡椒のみの味付けです。卵を溶きいれて美味しい雑炊が出来上がりました。バリエーションとして、白菜キムチとご飯を入れてクッパ。トマトを入れてテールシチュー。肉に柚子こしょーなどをつけておつまみに。

2007年9月23日掲載